東京ナラサキ研究所
 

 

 

起業家金持ちワールド

この「起業家金持ちワールド」には、成功した起業家たちや、現在、バリバリ儲けている人々へのインタビュー、寄稿、エピソードなどをたくさん掲載している。

実際にサクセスを手に入れられる人物になろう!という野心家向けの情報提供コーナーであり、成功への近道を自らの手元に近づけるべく、生の成功体験に触れ、「金持ちを体感」できるように構成している。

トレジャー・ハンティング(宝探し)にも例えられるベンチャー・ビジネスの醍醐味は「アメリカン・ドリーム」という言葉に代表されるように、ビッグ・マネー獲得である。また、そのビッグ・マネー獲得には、IPO(株式上場)が一番の近道。ドリームの達成には最適の手段なのだ。「ジャパニーズ・ドリーム」も決して夢ではない。

自由は少なくともお金で買いやすい。お金がないと、とにかく不自由なことが多い。異性にはモテにくいし、欲しい物も手に入れにくい。お金があると、好きなことができるし、欲しい物も手に入りやすい。人生も十分謳歌できる。

本当に金持ちになりたい人は、これから、この「起業家金持ちワールド」を根気よく、必ず読んで欲しい。きっとそのうち金持ちになれるだろう!?


【独占】長友佑都、投資家としての決意「日本の起業家と世界のヒーローになる」

2020/1/17(金) 7:00配信 Forbes JAPAN

【独占】長友佑都、投資家としての決意「日本の起業家と世界のヒーローになる」

ガラタサライSKに所属する長友佑都
セリエAの名門・インテルを経て、現在はトルコ・スュペル・リグのガラタサライSKに所属する長友佑都。日本代表歴代2位となる国際Aマッチ122試合出場を記録するなど、プロサッカー選手として第一線で活躍し続けている。

しかし、彼が「日の丸を背負ってピッチを駆け回るアスリート」以外の顔を持っていることを知る人は少ない。長友は、経営者であり、投資家でもある。

2020年になって、ベビーフード「Mi+ミタス」を展開するMiL、世界のプロチームからスカウトを受けられるサッカー専用アプリ「dreamstock(ドリームストック)」を手がけるdreamstock、被写体を中心に動画を再生しながら視点を変えられる新しい動画コンテンツ「SwipeVideo(スワイプビデオ)」を手がけるAMATELUS、ドリームシェアリングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」を手がけるFiNANCiE、その他にも戦友である本田圭佑が発表したNowDo(ナウドゥー)など、複数の企業に投資家として出資していることを明らかにした。

“アスリート・長友佑都”を飛び越え、活躍の場を広げ続けるスタイルの背景には、「ヒーローになる」という彼の人生哲学がある。高校ではプロから声がかからず、大学ではスタンドで太鼓を叩いていた。そんな挫折多きストーリーを歩んできた彼は、人生をかけて何を実現しようとしているのか。

アスリートの枠を飛び出した“未来のヒーロー・長友佑都”にForbes JAPAN編集部が話を聞いた。

“日本代表”の重責を、使命に変える

みなさんがご存知の長友佑都は、「サッカー選手」としての長友佑都だと思います。ただ僕は、自分の経験を一人でも多くの方に体験してもらうためにスタートした事業会社Cuore(クオーレ)と、世界に通用する選手を輩出するというビジョンでスタートしたサッカースクールINSIEME(インシエーメ)という会社の代表を務める「経営者」であり、またスタートアップへの投資を行う「投資家」でもあります。

「アスリートは競技だけに集中していればいい」といった論調があるなかで、どうして競技以外のことにも目を向けるのか。その背景にあるのは、「ヒーローになりたい」という僕のビジョンです。
早く行くなら一人で、遠くへ行くならみんなで
サッカーを始めた小学生の頃から今日まで、「もっと上手くなりたい」という想いは変わりません。ただ、日本代表として日の丸を背負うようになってから、人生のベクトルが自分ではなく、世界を向くようになりました。国を代表してプレーすることの意味や、自分に求められている期待の大きさを考えたときに、「もっと自分にはできることがあるはずだ」とマインドが大きく変わったんです。

この心境の変化を言葉にするなら、「使命感」の一言に尽きます。世界中の人々に、長友佑都という人間を通じて、もっとポジティブな影響を与えることができる──むしろ与えていかなければいけないのではないかと、思うようになりました。

僕は幸せなことに、サッカー選手として素晴らしい経験をさせてもらっています。しかし、サッカー選手でいられる期間は限られている。引退してからの人生の方が、プレーを続けてきた時間よりも長くなるでしょう。

つまり、これからずっと影響を与え続けたり、恵まれた環境に生きた恩を返したりしていくには、サッカー以外の道でも自分を磨き続けていかなければいけません。起業家になったのも、投資家になったのも、全ては「世界中の人々を助けられるヒーローになる」というビジョンから逆算した結果です。

早く行くなら一人で、遠くへ行くならみんなで

もちろんプレーで結果を出せなければ、「ビジネスなんかやっているからだ」「サッカーに集中しろ」と複数の草鞋を履くスタイルを批判されることもあります。

ただ、畑違いの領域を股にかけることで、双方に良い影響を及ぼし合うことができていると感じる機会は少なくありません。経営者になったことで、プレーヤーではなく指揮官の視点でプレーすることができるようになりましたし、アスリートとしての影響力は、投資家としての強みもなっています。アスリートだけに集中していたら、今の自分はなかったはずです。

そもそも、サッカーもビジネスも、僕にとっては一つのビジョンを達成するための手段にすぎません。つまり、それぞれに固有のゴールがあるわけではない。僕の人生のゴールは「世界中の人々を助けられるヒーローになる」から揺らぐことはありません。

なかでも今回、投資をアプローチの一手として選択した理由は、ヒーローとして、世界中の人たちを助ける方法を増やせると考えたから。僕一人ができることは限られていますが、「日本を元気にしたい」「世界をより良くしたい」と願うアントレプレナーたちを応援することで、世界中にポジティブな影響を与えることができます。

また、僕自身が新たな挑戦をすることで、できる選択肢が多くなる。たとえば起業家達が掲げている目標を達成してくれることで、僕がリターンを得れば、更に社会に提供できる価値の総量が増えていきますよね。
“志が大きな起業家”だけに投資
投資家としても、「世界中の人々を助けられるヒーローになる」ことを目指していますから、大前提として“志が大きな起業家”にしか投資をするつもりはありません。

事業の成長性や市場の大きさなど、投資に値するビジネスかはシビアに判断しますが、最後は人間性を見ます。内から情熱が湧き出る本気の起業家と手を組みたいんです。

また投資家という職業は、僕がビジネスをする上で一番の強みとなる「影響力」を活かせる仕事。投資家にもさまざまなスタイルがあり、ファイナンスの支援だけをする投資家がいれば、経営をハンズオンで支援する投資家がいます。僕は経営者として得た知見や、サッカーを通じて得た組織マネジメントの方法論に加え、影響力という武器を付与することで、スタートアップの躍進を後押ししていくつもりです。

また投資家として、起業家のみなさんに、「日本はまだまだやれるぞ」と伝えたい。ビジネスやスポーツに限らず、日本人は何かと、海外にある種の劣等感を持っているように思います。でも、間違いなく互角に戦える。何より、僕が証拠です。

僕はジュニアユースのセレクションに落選していますし、大学進学をする際にはスポーツ推薦をもらえず、大学ではスタンドで太鼓を叩いている時期もありました。しかし、世界を代表するアスリートたちと戦うことができています。

だから、恐れず世界に飛び出してください。やる前から勝負を諦めることほど、もったいないことはない。成功が保証されている挑戦はないけれど、成長が約束されていない挑戦もまた、存在しないのです。

長友佑都は、背中で語る

僕はサッカー選手である以前に、長友佑都という、ヒーローに憧れる一人の人間です。だから、肩書きで自分を語ることも、役割を限定するつもりもありません。ただひたすら、ありたい将来のために、今できることに向き合い続けます。

それが起業なのか、投資なのか、アスリートなのかは分かりません。今とは違うアプローチだってあり得るでしょう。もちろん困難は少なくないと思います。でも、だからこそ面白いじゃないですか。

人生のゴールに少しでも近づけるのであれば、畑違いのことに挑戦することも、失敗することも厭わない。2020年も、まだ見ぬ“ヒーロー第一号”になるため、失敗を恐れず新たな挑戦をします。その背中を、みなさんに見せていきます。

投資としては、僕の人生のストーリーがシンクロするスポーツやヘルスケアといった分野を中心に考えています。規模やタイミングなどは検討が必要ですが、もし僕の考えに賛同してくれる起業家の方がいるなら、ぜひタッグを組み、社会に価値を届ける同志になりましょう。投資家・長友佑都として、日本のスタートアップエコシステムを盛り上げていきます。

Forbes JAPAN 編集部


アクセラレーターとインキュベーターの違いは?--スタートアップ企業の基礎知識

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2014年12月02日 06時00分

幸先の良いスタートを切りたいと考えているスタートアップの設立者は、スタートアップアクセラレーターやスタートアップインキュベーターの支援を受けることが多い。
「アクセラレーター」や「インキュベーター」という用語は、同じ概念を表すと考えられがちだ。しかし、初めて起業する人々がこれらに参加するつもりならば、理解しておくべき重要な違いがいくつかある。
アクセラレーターとインキュベーターはどちらも、起業家に早い段階から良い機会を提供する。スタートアップの設立者は、自分のビジネスを早く成長させるための支援を受ける。さらに多くの場合、後の段階で彼らのスタートアップに投資してくれるトップレベルのベンチャーキャピタルを引きつける可能性が高くなる。しかし、これらのプログラムは、スタートアップを成功させるための互いに異なる枠組みだ。
両種のプログラムについて、それぞれの目的を解説するところから始めよう。アクセラレーターは既にある企業の成長を「加速する」(アクセラレート)が、インキュベーターは、ビジネスモデルや会社を構築することを目的とし、革新的なアイデアを「生み出す」(インキュベート)。つまり、アクセラレーターはビジネスの拡大に焦点を当てているが、インキュベーターはイノベーションをより重視していることが多い。

アクセラレーター
最大の違いの1つは、それぞれのプログラムの仕組みだ。アクセラレータープログラムは大抵、期間があらかじめ設定されており、個々の企業が数週間から数カ月かけてメンターのグループと協力し、自分たちのビジネスを構築して、そのプロセスで生じる問題に対処する。最もよく知られているアクセラレーターにはY CombinatorやTechstarsThe Branderyなどが挙げられる。
アクセラレーターのプログラムは応募プロセスから始まるが、トップレベルのプログラムは通常、選考が非常に厳しい。Y Combinatorが受け取る応募のうち、認められるのは約2%だ。Techstarsは、約1000件の応募から10件の枠を決めなければならない状況だ。
参加する会社は、少しの株式と引き替えに、少額のシード投資と、大規模なメンターネットワークへのアクセスを与えられる。このメンターネットワークは、通常はスタートアップの幹部や外部の投資家から構成されており、多くの場合、有望な会社にとっては最も価値あるものとなる。
このメンターネットワークは小さいものでもない。Techstars ChicagoのマネージングディレクターのTroy Henikoff氏によると、2013年のプログラムには153人のメンターが参加したという。
Y CombinatorのパートナーのAaron Harris氏は、アクセラレーターが必ずしも全体としてうまくいくかどうかは分からないが、Y Combinatorの成功はそのインセンティブへの取り組み方によるものだとしている。
「その成功の大部分は、インセンティブが一致していることが根底にある。良いプログラムは全ての当事者が完全に連携している。Y Combinatorでは、企業にアドバイスをするあらゆる当事者は、その企業の成功に関心を寄せている。同時にわれわれは、妨げとなるものをできるだけ制限している。不必要な会合を予定することもないし、参加企業に、広くて騒がしいコワーキングスペースで仕事をするよう強いることもない。

アクセラレータープログラムの最後には、投資家やメディアが出席するデモイベントが開催され、特定のグループのスタートアップ全てが売り込みを行う。この時点で、ビジネスがさらに発展し、入念に検討されていることが期待される。
The BranderyのゼネラルマネージャーのMike Bott氏は「アクセラレーターの目標は、スタートアップがわずか数カ月でおおよそ2年分のビジネス構築を行えるよう手助けをすることだ。良いアクセラレーターを経験すれば、最終的には、自分のスタートアップの設立チームとビジネスの立ち位置が分かるだろう」と語っている。

インキュベーター
スタートアップインキュベーターは、アクセラレーターに参加する会社よりも若い段階にある会社を対象とし、決まったスケジュールでは活動していない。アクセラレーターを、若い植物が成長に最適な条件を得られる温室にたとえるとしたら、インキュベーターは、発芽と成長に最適な土壌が用意されている高品質の種子といえる。


こんなオフィスで働きたい--ニューヨーク編

独立しているインキュベーターもいくつかあるものの、ベンチャーキャピタルや政府機関、大企業などが出資や運営を行っているケースもある。インキュベーターの中には、応募プロセスがあるところもあるが、それ以外のインキュベーターは、信頼できるパートナーから紹介された会社やアイデアのみを対象にしている。インキュベーターの良い例がIdealabだ。
出資している組織にもよるが、インキュベーターは特定の市場か、垂直市場に焦点を当てている場合がある。例えば、病院が出資するインキュベーターは、医療技術のスタートアップのみを対象とするだろう。
多くの場合、インキュベータープログラムに受け入れられたスタートアップは、特定の地域に移転して、インキュベーター内の他の会社とともに仕事をする。典型的なインキュベーターは、コワーキング環境でスペースを共有し、月単位のリースプログラムを利用しており、ローカルコミュニティーと何らかのつながりがある。


フォトレポート:若き起業家たち--9歳で起業し高校生で富豪になったアメリカンドリーマーも

コワーキングは、インキュベーターの中で大きな役割を果たしている。インキュベーター独自のビジネスとして切り離され、設備の利用料を徴収するコワーキングスペースとして米国中に展開されている。一部のアクセラレーターもコワーキングスペースを提供しているが、大半は企業に対して、専用のオフィススペースを提供するか、オフィススペースを各自で見つけるようにさせている。
「専用スペースが必要な場合、大半のインキュベーターは自由席方式なので、大人数のチームにとっては悩ましい問題になる可能性がある。料金は通常、座席ごとに徴収されるので、最初の数人のうちは良いが、ある時点で、独自のオフィスを用意した方が安上がりになるかもしれない」(Henikoff氏)
インキュベーターとアクセラレーターはどちらも、設立から間もない会社や、スタートアップのアイデアがうまく軌道に乗るようサポートしてくれる、素晴らしい機会を提供している。だが、どちらでスタートするのかは、自分次第となる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。


第三回企画

オフィスナラサキ(株)Webサイトの「頑張れ日本の経営者」に掲載中の勇気を与えるストーリーのご紹介②


<世界を震撼させた士魂商才>

人類にとって石油は最も重要な資源です。車から家電、日常品、電気エネルギーに至るまで、いまや私達の生活は石油無くして成り立ちません。この石油資源を巡って、これまで世界各地で多くの争いが起こりました。

実はイラク戦争も、アメリカの石油が数年以内に尽きるため、石油確保にイラクを攻めたという噂もあります。また最近、日本に対して英国が、テロ支援国であるイランの油田開発を中止せよと圧力をかけて来ました。このように、石油は国家の興廃に影響を及ぼす重要な資源なのです。

ところで、この石油業界には、各国の政治にまで影響力を及ぼす、「メジャー」と呼ばれる超巨大企業群が存在します。それは、モービル、エクソンなど石油の発掘から精製、販売までを行っている巨大企業で、彼らは自分たちの立場を有利に計るための業界規定を締結していたのです。

かつて、この実質的に石油業界を牛耳るメジャーと対峙し、日本の石油確保のために大いに活躍した人物が、日本にはいたのです。その人とは、あの出光興産の創業者、出光佐三氏なのです。

一八八五年、出光佐三氏は、宗像大社のある福岡県宗像郡赤間で生まれました。佐三氏は幼い頃より病弱でしたが、勝ち気な彼は闘病生活の中で、さらに強靱な意志力と反骨心を練り上げます。ところが彼の気魂は時として暴走し、福岡商業時代には学生ストライキの首謀者となって、学校側を屈服させるまでに至るのです。問題児のレッテルを貼られた出光氏でしたが、下から二番目の成績で何とか福岡商業を卒業し、神戸高等商業(現・神戸大学)に進学します。神戸高等商業では、初代校長の水島鉄也氏に「黄金の奴隷になるなかれ」という薫陶を受け、これを彼は終世、座右の銘とし、行き貫くことになるのです。

一九○五年、出光氏は大学卒業後、機械油を扱う酒井商会に就職します。そして油の商いに携わった出光氏は、これから石炭に変わって石油の時代が到来することを予見し、一九一一年、弱冠二十七歳にして出光商店を創業することとなります。彼は、油に対して或るアイデアがありました。それは、機械の種類によって油を変え、機械の性能を最大限に引き出す…というものでした。さまざまな試行錯誤の末に開発された「オーダー油」は、機械別に見事に調合供給されたもので、当時の市場の大人気となります。そして、今まで石油市場を独占していたメジャーの油を押し退け、日本、満州、朝鮮、台湾と、石油市場を次々に席巻して行くのです。

この「オーダー油」によって、出光興産は大企業へと一気に成長します。しかし日本は、太平洋戦争へと突入し、出光興産も戦争に巻き込まれることになるのです。

そして一九四五年、日本は終戦を迎えました。一時は大企業にまで成長した出光興産でしたが、戦争によって国内外の精製所や石油プラントなど、国内外の資産は全て奪われてしまいました。残されたのは、二六○万円の借金と約千人の従業員だけ…。
そしてさらに悪いことには、戦争からは八百人の社員が復員して来ることとなったのです。誰がどう考えても倒産しかありえないこの状況下…。しかし、出光佐三氏は持ち前の強靱な精神力と信仰心をもって、あの「全員首魁せず」という方針を打ち出し、リストラ無しの会社の復興を決断するのです。

出光興産は、旧海軍の廃油の回収、農業、印刷業、ラジオ修理など、とにかく今出来ること、考えつくことを、なりふり構わず全て実行します。

しかしこれら新事業は、窮地を一時的に凌ぐことはできても、軌道には乗りませんでした。ところが、ラジオ修理の事業によって得た全国五十カ所の支店は、後の石油の販売網の伏線となります。

こうして絶体絶命の危機を脱した出光でしたが、佐三氏は自らの仕事の原点である「石油事業へ復帰」を懐に秘め、日夜生業に励んでいたのです。

当時、世界の石油業界は相も変わらずメジャーが独占していました。しかしながら、中東の石油産油国はメジャー支配からの打破を目論み始め、ついにイランは、英国との抗争に突入するのです。

一九五三年、世界中がメジャーと産油国の争いで中東に注目している中、なんと出光は拿捕を覚悟で極秘裏に、イランに石油タンカー「日章丸」を派遣します。そして、世界で初めて産油国より直接石油の輸入を成功させるのです。このメジャーを通さずに石油を輸入する!という出光の偉業は世界を震撼させ、産油国との直接取引の先駆けとなります。敗戦で自信を喪失していた日本国民は、メジャー独占状態を打ち破ったこの出光の快挙に、日本の出光が世界のメジャーに一矢報いたのだと大感激したのです。

この様に出光佐三氏は、持ち前の反骨精神で日本の石油事情を担ってきたのです。金銭欲ではなく、日本民族のため、たとえ非難されようと断じて行ってきた出光氏の強靱な意志力の背後には、常に宗像大神への信仰がありました。会社に宗像大社の分社をお祭りし、神と共に世界を舞台に奇跡を起こした出光佐三氏は、終生「社長」ではなく「出光商会の店主」を貫いたそうです。そんな出光佐三氏を、人々は神と共に生きた「士魂商才」の事業家として今なお語り継いでいます。この出光佐三氏の生きざまは、私たちに感動と生きる息吹を与え、神と共にあることの偉大さ、経営者のあり方を教え示しているのではないでしょうか。



第二回企画

オフィスナラサキ(株)Webサイトの「頑張れ日本の経営者」に掲載中の勇気を与えるストーリーのご紹介①


<一流の経営者にストレスはない?!>

従業員の問題、資金の調達、売り上げの増大、利益率の確保、経費削減、新製品開発、営業戦略など、経営者にストレスの種はつきません。心の休まるときはないと言えるのではないでしょうか。

「あまりにストレスを感じ過ぎて、私もストレスも疲れ果ててしまった」などという笑い話が出てきそうです。
しかし、経営者がストレスに負けていては、会社を発展させることはおろか、維持することすらままならないでしょう。

では、一流の経営者はこの問題をどう乗り超えているのでしょうか。

驚くべきことに、一流の経営者のほとんどが、
「仕事上のストレスはない」、「感じたことがない」
と答えています。たとえば、セコムの取締役最高顧問の飯田亮氏、ソフトバンクファイナンス代表取締役CEOの北尾吉孝氏、ワタミフードサービス代表取締役社長の渡邊美樹氏など…。

彼らはいったいどうやってストレスを解消しているのでしょうか?

一般的なストレス解消法としては、友人と酒を飲む、ゴルフほかスポーツをする、ぐっすり眠る、カラオケで歌う、映画、音楽、コンサートなどがありますが、社員ならともかく、経営者としてはあまりほめられた方法ではないでしょう。

〔ストレスに強い人〕は、次のような特徴を持っています。
★仕事が好き(寝食を忘れて没頭できる)→情熱を持っている→創意工夫ができる。
★人間が好き、人間のドラマが好き。
★他人と勝負するのではなく、己と勝負する。
★只今に生きている。
★決断力がある。
★常に挑戦する。
★約束を守る。
(人との約束は勿論のこと、それ以上に自分との約束を守ることが重要。なぜなら、自分との約束を守れないと、己を尊敬できなくなり、自信を失ってゆく。後悔が多くなり、それがストレスとして蓄積されてしまう)

この人たちに共通するものはいったい何なのでしょう。

それは、やはり経営者としての第一条件であり、「経営に対する情熱」でありましょう。

仕事が好きで、誰よりも情熱を持っているからこそ、只今只今に没我没頭してゆく集中力が生まれます。そういう人は、どんなに多くの問題を抱えていても、仕事を前向きにどんどん進めてゆきます。そのことにより魂が発動してきます。

今目の前にある仕事を最高のものに仕上げてゆこうという情熱が、ストレスを忘れさせてくれる。只今の業務に没我没頭することにより、魂が発動し、その熱の勢いでストレスを跡形もなく溶かしてしまうのです。

このように、一流の経営者はほとんど例外なく、仕事の中で無意識にストレスを消滅させてしまうようです。

「送らず迎えず」という言葉がありますが、只今に没頭できる人、只今に生きている人は、まだ起こっていない問題に心を煩わされることもなく、過去を引きずることもしません。

そして問題の処理には真正面から取り組み、逃げることをしません。従って決断も早く、タイミングを逃してしまうことも少なくなります。

常に前に進んでゆけば魂が発動するので、却って忙しい人ほどストレスを昇華しやすいと言えるでしょう。極端な言い方をすれば、ストレスがたまりやすい人は「ヒマな人」なのではないでしょうか。ひまな時間があるから考え込んでしまい、余計な心配や不安、怖れなどにとらわれてしまう。その結果業務が滞ってしまう。つまり、心がそこに止まってしまうのです。

より積極的に考えるなら、ストレスとは「発散」するものではなく、より高次元の世界に「昇華」すべきものと言えるのではないでしょうか。魂が発動することにより、ストレスというマイナスの霊界を明るい発展の世界(神界)に塗り替えてしまうのです。

一流の人は、仕事以外でも芸術や魂の学問の中にそれを求めています。

このことを端的に言い表しているのが、次の言葉です。
「志高く、知力が高い人というのはストレスのある仕事をしてもあまり感じないわけです。仕事を一生懸命しても、しばらく休憩したら次にまた読書とか勉強できるんだけれども、志が低く、読書力が弱くて知力が低い人は、ちょっと仕事をしたら、その反動でビールを飲んで、ゴルフしてマージャンしてリラックスしなかったらやって行けない。それは並みの、普通の人間ですよ。
やっぱり高いレベルで仕事をし、高いレベルで人生を送っている人は、高い読書力と、知力があって、ストレスがあってもあまりストレスと感じないで、常に研鑽に励んでいる。高い志と高い知力は、ストレスを飲み込んで吸収できる。ゆえに、発散は少しで勉強できる。高い志と高い知力で、ストレスはあってもそれを超えてさらに勉強して行く。こういう人が一流の経営者になって行くんです」



第一回企画

「金持ちになれる人にはワケがある」(第二海援隊 刊)のご紹介

この本は共著者の一方が既に他界されてはいるが、もう一人の共著者がマスコミの立場から様々な成功者たちに接触、その成功の秘訣を独自の視点から綴った、非常に興味深い本である。とにかく金持ちには「におい」があるとよく言われるが、何が「成功者=金持ち」へと導いたのか?という問いかけに対して、具体的示唆に富んでいるのだ。時代を問わず、成功する原則を鋭く突いているので、皆さんも是非参考にして頂き、「金持ち」になるためのヒントにしてほしい。


「金持ちになれる人にはワケがある」からの抜粋

……行政当局の中小企業冷遇に加えて大企業によるイジメの数々、金融機関の経営難、さらに外国資本の大挙上陸。「ベンチャーの時代」とか「変化の激しい時代は小廻りの利く中小企業に有利」とか、中小企業を励ますアドバルーンが華々しく提起されているが、状況はむしろ逆で、ますますウェイトを高める〝資本の論理〟の前に中小企業は不利になる一方だ。もちろん多くの中小企業経営者はアドバルーンに幻惑されず、この過酷な状況を見抜いている。その渦中で、どう企業を存続させ、従業員とその家族の生活を守るか。まさに毎日が決戦。結果として少数の勝ち組と多数の負け組に分かれてしまうが、最初から負け組入りが一目瞭然の経営者も意外に少なくない。
「勝ち組経営者」と「負け組経営者」を決定づける要素は①人柄、②能力、③運の三点であろう。つまり勝ち組、負け組は、
人柄×能力×運
という公式で決まるといってよい。もちろん三つの要素ともさらに細分化できるし、三つは単独ではなく、それぞれ部分的に重なり合っている。……

(解説)
日本のたくさんの経営者に会ってきた著者ならではの至言である。日本の現状は、ベンチャー・起業支援の掛け声とは逆に、大企業至上主義、既得権益・官僚・大銀行保護主義である。それに、大多数の人々はサラリーマンであると思うが、その普通の人々でさえ、他人の価値を判断する時に、学歴や勤めている会社の名前・役職、資格、年齢などで相手を判断してしまい、個人の資質や能力、人柄などにはあまり関心が無いのではなかろうか?
ベンチャー企業は、ほとんど全てが無名であり、その優劣を判断するのは非常に難しい。投資するにしても、自己責任とプロの目を通した予測によるリスク軽減が強く求められる。そして、ベンチャー企業の場合、特に大切なのは上でも述べられているように、経営者の資質や能力であり、その成功の確率は、経営者次第と言っても過言ではあるまい。


<金持ちこぼれ話>

十年以上も前に、日本で超能力ブームが起きたのを覚えているだろうか?あの当時、最も有名になり、一世を風靡したのが、「スプーン曲げ」のユリ・ゲラー氏である。彼はたくさんのスプーンを手でこするだけでグニャリと曲げたり、ポキンと折ってしまった。壊れた時計に触れるだけで直したりもしていた。「あんなのはインチキだ。トリックだ。何の役にも立たない」と、当時の週刊誌等で叩かれたものだった。
しかし、現在、彼はイギリスで大豪邸に住んでいる。日本の事も好きで、日本庭園を自分の庭に造ったりもしている。また、ラジオやインターネットを通じて様々な相談にものり、あのスプーン曲げの超能力も健在である。どうやってそんな金持ちになったかって?
日本でも「インチキだ!」「詐欺師だ!」「トリックだ!」と罵声を浴びせられた、その超能力を使って油田を掘り当てるのに協力し、10億円以上も得たらしい。そして、超能力を維持するために、いつも大きな水晶を家のあちらこちらに置き、その超能力を今だに発揮し続けているというのである。
世の中には、現代の科学でも証明できないことは数限りなくある。過去において超大金持ちたちに、私、楢﨑も何度も会ってきた(支援し、株式上場で一夜にして超大金持ちになって頂いた経営者たちもたくさんいるが…)。その時、「人に言っても信じてもらえないから、おおっぴらには言わないが、実は…」という話もかなりあった。そういった、びっくり金持ちストーリーを、これからもこのコーナーでたくさん紹介していきたいと思う。

  Copyright (C) 2007 東京ナラサキ研究所